工作機械買いました-その3
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工作機械買いました-その2
またまた時間が空いてしまいました。
KitMill RD300は無事組みあがり、アルミ板やらアクリル板を削りまくっています。
こんな姿になっています。
そして少し大きめのアクリル板を削っているとき、Y軸の位置によっては削りカスの大きさが違っていることに気が付きました。
色々調べてみたところ、どうもY軸の手前と奥側で0.23mmの傾斜ができていました。
例えばアルミなら1回に掘削できる深さが0.1mmだったりします(エンドミルの径によりますが)。これを無理やり深くするとエンドミルを破損してしまいます。実際に1本折っていますし。
そーゆーシビアな掘削条件なのに0.23mmの誤差があるのは問題です。
はじめは装置のゆがみを疑ったのですが、この機械は組み立てキットなので、組み立ての精度が悪かったかもしれません。ということで、装置をひっくり返してもう一度組み立てることにしました。
そこで気が付いたのは、2本あるY軸のリニアガイドの平行度をいかに確保して組み上げるか、でした。
リニアガイドはネジで台座に止めるのですが、台座にリニアネジの遊びがあるために、リニアガイドの取り付け位置は一意に決まりません。つまり、2本のリニアガイドを完全に平行にして取り付けるのはできません。
2本のリニアガイドにはプレートをネジで固定するので、リニアガイドが並行でなかったら移動することで無理な力がかかってしまいます。
これをネジの半固定を駆使してなるべくスムーズにプレートが移動するように調整し、また組み立て直してテストしたところ、0.23mmあった傾斜が0.05mm以下にまで減りました。やっぱり組み立てかたで精度が変わってくるようです。
とりあえず満足できる精度になったのですが、これ以上の精度を得たい場合は、エンドミルで加工テーブルを削ってしまうことになるかと思います。
そんなわけで、イジリがいのある機械です。
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