2010年12月18日
AtomなD525MW買っちゃいました
大きな仕事が一段落したためか、無性にPC関連の買い物がしたくなり、ついついAtom搭載のマザーボードD525MWを購入してしまいました。これにLinux(Debian lenny)を載せてサーバ用途で使う予定です。

メモリに関して、「16チップのSO-DIMMでは動かないかもしれない」とか「いや動く」という情報がネットにありましたが、同時に購入したkingstonのKVR1333D3S9/2Gは16チップでしたが問題なく動作しています。memtest86もちゃんとパスしました。
ところで、発売してから日が浅いマザーボードでLinuxを使おうとするとデバイスドライバがあるかどうかが気になります。イーサネットさえつながってくれれば少しは楽なのですが、それすらつながらず苦労することが多々ありました。
ですので今回もハラハラしたのですが、まったく杞憂でした。なんの問題もなくイーサネットがつながりました。サーバ用途ですのでVGAは不要です。あっけないくらい簡単にインストールが終わったので、blogで書くことがほとんどありません。
しょうがないのでUSBメモリによるインストール方法について書きます
通常OSをインストールするときはCDやDVDドライブを利用しますが、ブータブルなUSBメモリを使う方法もあります。今回の用途ではドライブは不要なので購入していませんし余っているドライブもありません。ですので、USBメモリを用いたインストールが必須になりました。
そこで使用したのはちょっと前にベンチマークを取ったkingmaxの4GB USBメモリ。これにブートに必要な処理を行います。ちなみにこれらの処理はLinuxで行います。LinuxをインストールするのにLinuxが必要ってのも面倒な話ですが、技術屋はVMware PlayerでLinuxを使っていますので特に困りはしません。
さてさて、色々コマンドを入力して必要なファイルをコピーしていざPCのスイッチをON!!
起動しません
USBメモリがおかしいのかと思い、以前から使っている1GBのメモリでも試してみましたがこれもダメ。
何故だ? と思いながらUSB1.1の64MBという骨董もののUSBメモリで試してみるとこれはブートしました。
色々調べてみると、BIOSによってはUSBメモリをZIP互換のフォーマットにしなければいけないようです。これはLinuxのmkdiskimageというコマンドを用いますが、メモリ容量によって与えるパラメータが異なってきます。
例えば1GBちょうどのメモリなら次のコマンドになります。なお、/dev/sdXの'X'はUSBメモリが存在しているデバイスを指定しましょう。
# mkdiskimage -4 /dev/sdX 0 64 43
1GB以上2GB未満なら次のコマンドになります。
# mkdiskimage -4 /dev/sdX 0 128 32
2GB以上8GB未満なら次のコマンドになります。
# mkdiskimage -F -4 /dev/sdX 0 255 63
起動用ファイルの準備
その上でブータブルなUSBメモリを作るための処理を行います。インストールしたいLinuxはDebianなので、DebianのWebから色々情報を集めます。
まず、以下のページにブータブルなUSBメモリの作り方があります。
http://www.debian.org/releases/stable/i386/ch04s03.html.ja
簡単な方法と柔軟な方法の2つがあって、今回は柔軟な方法で行いました。
ほとんど書いてある通りにコマンドを実行すればよいですが、必要なファイルをどこからダウンロードするかとか、設定ファイルはどう作ればいいかとかがわかりづらいと思いますので簡単に書いておきます。
その前に、syslinuxというパッケージが必要ですので、無かったらaptコマンドでインストールしましょう。
文書の通り、mkdosfsとsyslinuxコマンドを実行します。
# mkdosfs /dev/sdX4
# syslinux /dev/sdX4
なお、上記ページの文書ではデバイス名として/dev/sdX1とありますが、ZIP互換のフォーマットではパーティション番号が4になります。
上記の2つのコマンドを実行したら、以降の処理はWindowsでも行うことができます。
必要なファイルを3つコピーします。以下にURLから取得すればよいです。
vmlinuz: カーネルバイナリ
http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/hd-media/vmlinuz
initrd.gz: RAMディスクイメージ
http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/hd-media/initrd.gz
cdimage: debianインストールCDのイメージ、名刺サイズCDのイメージを使いました。
http://cdimage.debian.org/debian-cd/5.0.7/i386/iso-cd/debian-507-i386-businesscard.iso
最後にsyslinux.cfgファイルを作ります。このファイルはテキストファイルですのでwindowsのメモ帳でsyslinux.cfgを作ってもかまいません。以下の2行が書かれていればよいです。
default vmlinuz
append initrd=initrd.gz
以上の操作で、ブート用USBメモリには5つのファイルが存在しているはずです。
起動
これをD525MWのUSBポートに挿し、電源を投入するわけですが、もしかしたらブートしないかもしれません。その場合はBIOSの設定を確認し、USBメモリからのブートがenableになっているか確認します。その他、"USB Mass Storage Emulation Type"とか"USB legacy support"とかいじってみてください。
起動したらもう後は普通のdebianインストーラです。
このマザボは本当に小さくてかわいいので外観に色々手を入れようと思っています。何か完成したら披露したいと思いまっす。
追記: D525MW関連のネタです。よろしかったらどうぞ。
アクリルのPCケースを作ってみた。
アクリルのPCケース作ってみた その2
アクリルPCケースといえばLED その1
アクリルPCケースといえばLED その2
D525MWとdebianでXfceを立ち上げる

メモリに関して、「16チップのSO-DIMMでは動かないかもしれない」とか「いや動く」という情報がネットにありましたが、同時に購入したkingstonのKVR1333D3S9/2Gは16チップでしたが問題なく動作しています。memtest86もちゃんとパスしました。
ところで、発売してから日が浅いマザーボードでLinuxを使おうとするとデバイスドライバがあるかどうかが気になります。イーサネットさえつながってくれれば少しは楽なのですが、それすらつながらず苦労することが多々ありました。
ですので今回もハラハラしたのですが、まったく杞憂でした。なんの問題もなくイーサネットがつながりました。サーバ用途ですのでVGAは不要です。あっけないくらい簡単にインストールが終わったので、blogで書くことがほとんどありません。
しょうがないのでUSBメモリによるインストール方法について書きます
通常OSをインストールするときはCDやDVDドライブを利用しますが、ブータブルなUSBメモリを使う方法もあります。今回の用途ではドライブは不要なので購入していませんし余っているドライブもありません。ですので、USBメモリを用いたインストールが必須になりました。
そこで使用したのはちょっと前にベンチマークを取ったkingmaxの4GB USBメモリ。これにブートに必要な処理を行います。ちなみにこれらの処理はLinuxで行います。LinuxをインストールするのにLinuxが必要ってのも面倒な話ですが、技術屋はVMware PlayerでLinuxを使っていますので特に困りはしません。
さてさて、色々コマンドを入力して必要なファイルをコピーしていざPCのスイッチをON!!
起動しません
USBメモリがおかしいのかと思い、以前から使っている1GBのメモリでも試してみましたがこれもダメ。
何故だ? と思いながらUSB1.1の64MBという骨董もののUSBメモリで試してみるとこれはブートしました。
色々調べてみると、BIOSによってはUSBメモリをZIP互換のフォーマットにしなければいけないようです。これはLinuxのmkdiskimageというコマンドを用いますが、メモリ容量によって与えるパラメータが異なってきます。
例えば1GBちょうどのメモリなら次のコマンドになります。なお、/dev/sdXの'X'はUSBメモリが存在しているデバイスを指定しましょう。
# mkdiskimage -4 /dev/sdX 0 64 43
1GB以上2GB未満なら次のコマンドになります。
# mkdiskimage -4 /dev/sdX 0 128 32
2GB以上8GB未満なら次のコマンドになります。
# mkdiskimage -F -4 /dev/sdX 0 255 63
起動用ファイルの準備
その上でブータブルなUSBメモリを作るための処理を行います。インストールしたいLinuxはDebianなので、DebianのWebから色々情報を集めます。
まず、以下のページにブータブルなUSBメモリの作り方があります。
http://www.debian.org/releases/stable/i386/ch04s03.html.ja
簡単な方法と柔軟な方法の2つがあって、今回は柔軟な方法で行いました。
ほとんど書いてある通りにコマンドを実行すればよいですが、必要なファイルをどこからダウンロードするかとか、設定ファイルはどう作ればいいかとかがわかりづらいと思いますので簡単に書いておきます。
その前に、syslinuxというパッケージが必要ですので、無かったらaptコマンドでインストールしましょう。
文書の通り、mkdosfsとsyslinuxコマンドを実行します。
# mkdosfs /dev/sdX4
# syslinux /dev/sdX4
なお、上記ページの文書ではデバイス名として/dev/sdX1とありますが、ZIP互換のフォーマットではパーティション番号が4になります。
上記の2つのコマンドを実行したら、以降の処理はWindowsでも行うことができます。
必要なファイルを3つコピーします。以下にURLから取得すればよいです。
vmlinuz: カーネルバイナリ
http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/hd-media/vmlinuz
initrd.gz: RAMディスクイメージ
http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/hd-media/initrd.gz
cdimage: debianインストールCDのイメージ、名刺サイズCDのイメージを使いました。
http://cdimage.debian.org/debian-cd/5.0.7/i386/iso-cd/debian-507-i386-businesscard.iso
最後にsyslinux.cfgファイルを作ります。このファイルはテキストファイルですのでwindowsのメモ帳でsyslinux.cfgを作ってもかまいません。以下の2行が書かれていればよいです。
default vmlinuz
append initrd=initrd.gz
以上の操作で、ブート用USBメモリには5つのファイルが存在しているはずです。
起動
これをD525MWのUSBポートに挿し、電源を投入するわけですが、もしかしたらブートしないかもしれません。その場合はBIOSの設定を確認し、USBメモリからのブートがenableになっているか確認します。その他、"USB Mass Storage Emulation Type"とか"USB legacy support"とかいじってみてください。
起動したらもう後は普通のdebianインストーラです。
このマザボは本当に小さくてかわいいので外観に色々手を入れようと思っています。何か完成したら披露したいと思いまっす。
追記: D525MW関連のネタです。よろしかったらどうぞ。
アクリルのPCケースを作ってみた。
アクリルのPCケース作ってみた その2
アクリルPCケースといえばLED その1
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D525MWとdebianでXfceを立ち上げる
Posted by mgw at 01:04│Comments(0)
│D525MW
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